学校

【心理的安全性】学校の人間関係を安全にするために

第102回「学校の人間関係で困ったら」

今、学校における心理的安全性について研究しています。

学校で不安を感じる場面とはどんなときでしょうか。

・人間関係

・授業での理解度

・テストの点数

・通知表の内申点

・高校入試

・部活動の指導

代表的な場面として、上のようなものが考えられますね。

この人間関係について深掘りします。

人間関係に悩む生徒

これは、学校に限った話ではなく、人間なら誰しも不安になります。

大人なら、嫌な人間関係は逃げることができますが、学校という閉ざされた社会の中では、どんなに嫌でも一緒に生活をしないといけません

当然不安を感じるようになるはずです。学校に行きたくないと思うようになります。

現在、お悩み電話相談の機関も、非常に多くあります。それだけ、難しい問題だということを表しています。

深刻化している不登校問題との関係

不登校の生徒数は増加する一方です。

2021年10月には、文部科学省が「2020年度の不登校認定された小中学生は19万人を超えて過去最多」と発表しました。

生徒数に対して、5%以上が不登校生徒数とも言われています。100人の学校で5人以上は不登校ということです。

ただ、不登校で悩んでいる生徒の大半が人間関係かと言うと、そういうわけではありません。

原因は多岐にわたっていて、現代の非常に深刻な問題だと思っています。どうにかしたいです。

不登校に関しては、また違う記事でまとめます。

みんなちがって みんないい

全員を認めるという姿勢が大前提

金子みすずさんの詩『私と小鳥と鈴と』のように、それぞれ得意なこと、不得意なことがあるわけです。

それを認め合えるような組織、学校集団にしていくことが大切です。

人それぞれ、価値観は違うということを理解することがスタートになるでしょう。

小学生だと、まだそういったことが分からないと思うので、先生の出番も増えます。

先生が、生徒が、友達が、「みんなちがって、みんないいよね」と何度も言うぐらいのつもりで生活をします。

人と比較をしない

子供にとってストレスを感じる大きな原因の1つは人と比べる、比べられると言うことです。

学校の仕組みの中には、テストの点数部活動での試合行事での優劣など、いろいろな場面で順番が決まってきます。

かといって、順位をなくせばいいのかというとそうではありません。

大人の世界では、何事にもへ競争的意味が生まれてきますので、そういった思い通りにならないと言うことも多少なりとも知っておく必要があるからです。

ただ、大切なのは、自分で自分を認められるかというところ。

自分を認める基準は、周りが決めるのではなく、自分自身で決めるということ。

テストで言うと、高得点と言われると「80点以上」とどうしても思ってしまいます。一種の常識的な発想です。

しかし、人によっては、

「高校3年生の数Ⅲのテスト難しい…自分にとっての高得点は50点だな…」

と思うかもしれません。それならそれで、いいと思います。

世間に溢れている常識に、自分を認める基準を全て当てはめていると、どこかで負担がかかってくるので気をつけてください。

寄り添うだけが解決策ではない

人間関係で不安を感じている生徒や友達がいる場合、ずっとそばで「うんうん、そうだね」と聞いているだけでは進展はしません。

最初の入りは「聞く」で合っていますが、そこから少しずつ変化を促していく必要はあります。

ただし、ここで大切にしたいのは

本人から自主的に変わろうとする姿

であって、外から刺激を与えすぎることはお勧めしません。

アドバイスをしてもいいですが、やんわりやんわりとです。

結局、自分を変えられるのは、自分だけですからね。

主体性を伸ばす声かけが大切

では、周りにいる人が、どうやって声かけをすればいいか。

自分が意識しているのは

さりげなさ

です。わざとらしく思われないように注意します。

「あれ?今日なにか違う気がするけど…」

「あ、今気づいたけど、これ…」

初めから全て気づいているけれども、少しずつネタバレができるようにするのがポイントですかね。

調子がよければ「次どうする予定なの?」ぐらい聞いてもいいかもしれませんね。

ただし、絶対に「次はこうしてみなよ!」などと言ってはいけません。

全て、自分で決めるということが大切です。

日本人で、しかも人間関係で悩むような人たちなら、ガツガツしたアプローチよりも、少しずつ作っていく関係の方がうまくいくことが多いです。

焦らずじっくりいきたいものです。